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坂本容志枝です。

奥多摩は昔、御岳山に行ったくらいでそんなに詳しくない。東京は日本の中心地ではあるが、東京の奥の奥とはどんなだろう。自然が豊かで風景が美しいのはわかるけど、村落の暮らしもなんとなく想像が及ぶかもれない。でも人間関係は?

幼少の頃、父の、まま母なる人が我が家の狭い団地にたまに泊まりに来ていた。テレビからは美空ひばりが「真っ赤な太陽」を意気盛んに歌い流れているのに、その、まま母が来ると我が家にどんよりとした空気が流れていたのを思いだす。父は次男であるのに、親、兄弟の面倒を一心に背負っていた。会社は親戚関係の会社であったし相当なストレスも抱えていたと思う。でも父は子供たちに一切弱音を吐かなかった。昭和天皇が亡くなった時にテレビにかじりついていた父の後姿を思いだす。何かやはりすがるものが欲しかったのかもしれない。

個人的なことを脈絡ないままに書いてしまったけれど、そのどんよりさは私の中で今回の作品に通じる要素を持っている気がしている。言葉にならないどんよりさを作品に出会うことで、自分の井戸を掘り下げ役に投影していきたいと思っている。

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